JOE PERRY PROJECT : Let The Music Do The Talking [1980] | |||||
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◆エアロスミスを脱退したジョーが、ボーカルのラルフ・モーマンを中心に結成した4人組。ジョー自身も3曲でリード・ボーカルを披露している。 ◆プロデュースは、ジャック・ダグラスとジョー・ペリー。曲を作ってもスティーブンの歌詞の遅れで録音が進まず活動ができないフラストレーション、そしてメンバー間の摩擦が脱退理由。ジョーと当時の奥さんエリッサは、他のメンバーと家族と仲が悪く孤立状態だった。 ◆題名は「音楽に語らせろ」。シンプルなロックに戻ろうというのがJPPの基本姿勢。全曲ジョーが作曲に参加。エアロスミス復帰後にDone With Mirrorsで再録音したタイトル曲Let The Music Do The Talkingや、インストでギター弾きまくるBreak Songなど、ジョー・ファンなら聴いて欲しい曲も多数あり。 ◆はっきり言ってこのファーストが一番出来がよい。当時の売り上げ25万枚で、アルバムチャート最高位47位。 |
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Joe Perry : Vocals, Guitar, Bass, Synthesizer on "Let The Music Do The Talking" Ralph Morman : Vocals David Hull : Background Vocals, Bass Guitar, Bass synthesizer on "Firing Line" Ronnie Stewart : Drums J.P, J.D, R.D, : Percussion Produced by Jack Douglas and Joe Perry |
JOE PERRY PROJECT : I've Got The Rock'n'Roll Again [1981] | |||||
◆直訳すると「またロックン・ロールを取り戻したぜ」という題名の2枚目。LPカバーの写真がカッコいいので、ファンには人気が高いアルバム。ボーカルがチャーリー・ファレン、プロデューサーもブルース・ボトニックに交代。 ◆ジョーのギター自体は全編元気に暴れまくっており、サウンドの傾向的には前作の延長線。チャーリーはボーカル&リズム・ギターで、同じ4人組編成ながらギター2本体制に。ジョーが共作に参加していない軽いタッチの曲も出てきている。曲ビデオクリップも作られた1曲目East Coast, West Coastなど疾走感はあるが、リズム隊の重さが足りないので迫力がイマいち(もちろん、ジョーイ・クレーマーとトム・ハミルトンと比べること自体が間違いなのだが)。 ◆エアロスミス時代にデモを作っていたShit House Shuffleが、South Station Bluesとして発表された。この2曲のデモとの聴き比べは、Pandora's Boxでできる。 ◆アルバムチャートはぎりぎり100位。セールス的には大失敗。ついにColumbiaから契約を切られてしまう結果となる。 |
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JOE PERRY PROJECT : Once A Rocker, Always A Rocker [1983] | |||||
◆JPPの題名はどれも決意表明なのだが、今度は「かつてロッカー、いつでもロッカー」。内容から考えると複雑な気持ちになる。下り坂のジョーが、どん底まっしぐらのアルバム。 ◆メンバー全員交代の3作目。MCAでは完成テープを聴き、即時駄作と判断。発売中止して違約金を払うくらいなら、そのままPRもせず出して黙殺したほうが損害が少ない…と決断したそうだ。落ちぶれていたジョーが全財産をつぎ込んで作った自主制作盤なのに、なんとも悲惨なエピソードだが聴けば納得する。当時の売り上げ、わずか4万枚。 ◆ジョーらしいギターの切れ味がないし、曲もピリっとしない。まだ聴いたことない人は「なんてヒドイ事を書くんだ」と思うでしょうが、ジョー・ファンでもこのアルバムをほめる人に出会ったことがない。 ◆デモテープを聴いて「これはジョーじゃない」と宣告したのが、ゲフィンのジョン・カロドナー。彼のストレートな批評と性格が、再結成エアロスミスのゲフィン移籍につながった。 |
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Whitford - St.Holms | |||||
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