1970's Cool Rocks
<酒飲んだ時にききたい痛快なアルバム>

選者:Goki Sato 
1960年代から現在まで、幅広いジャンルを聴きまくるごうきパパのセレクション。
一番好きなのは女性ロッカー、特にジャファーソン・エアプレインのグレース・スリックを
「女神様」と崇め奉っている。その雑食にして膨大な知識は「ごうきのページ」参照。

選者からひと言
「あたしゃあ酒はあまり飲まんけど、心がはずむB級ロック70年代編」

Blue Oyster Cult : Spectres
ブルー・オイスター・カルト/スペクターズ
Released : 1977
東海岸のハードロックバンドという点ではエアロの先輩かな。デビュー当時「ヘヴィメタル」と言われた面影はなくなりましたが、適度にハードで適度にポップで適度に仰々しい中途半端さが魅力です(誉めてるつもり)。日本語のナレーションが入る「ゴジラ」は一度は聴かなくてはなりません。
Starz :Violation
スターズ/灼熱の砂漠
Released : 1977
これもまたニューヨークのバンドで、しかもプロデュースがジャック・ダグラスだから、立派なエアロの親類?(笑)。商業的には成功しなかったはずなのに、今でも70年代ロックおやじの間ではちょくちょく話題になるのはちょっと驚き。小気味の良いハードロックは、時代を問わずに好まれますね。ファーストではなくセカンドを選んだのは、いちばん好きな「Cool One」が入ってるから。何も考えずに聴けるバンドっていいな(これも誉めてるつもり)
Strapps : Prisoners of Your Love
ストラップス/愛のプリズナー
Released : 1978
こちらはブリティッシュロックですね。どうも「ねちっこい」ヴォーカルというのは生理的に受け付けないのですが、不思議にこのストラップスのサードでのロス・スタッグの歌は抵抗なく聴けます。3人の女性バックヴォーカルの起用が成功し、ロスの毒性が中和されたようです。が、そこがストラップスらしくないという声も聞かれますが(笑)
Ted Nugent : Double Live GONZO!
テッド・ニュージェント/ライブ・ゴンゾー
Released : 1978
あの北野武先生(鬼瓦権三)よりも先に「ゴンゾー」を名乗ったえらい人・ロック界のターザン(私が勝手に呼んでいる)、テッド・ニュージェントの全力投球ライヴです。中身は見事に「ゴンゾー」してます・・・って、何のこっちゃ。それにしても野性味あふれるこの人がベジタリアンとは信じられません。
Derringer : Derringer
デリンジャー/デリンジャー
Released : 1976
マッコイズ〜エドガー・ウィンター〜ソロと、アイドル的な人気もあり、華々しい活躍をしてきたリック・デリンジャーの自身のバンドのファースト。もっとタイトな音を期待していましたが、見事にハズレ・・・ロックファンから見てもポップスファンから見ても、中途半端なアルバムのような気がします。でも、この軟弱なヴォーカルには、この中途半端さがいちばんマッチしています。どう読んでも誉めてないけど、不思議に好きなアルバムなのです。

凡例
アーチスト名のアンダーライン(リンク)は、All Music Guideのアーチストページにリンクしています。
サンプル視聴は、部分的ですが音が聴けるCD NOWのアルバムページにリンクしています。



Text by Goki of MOMOIRO KEIJIBAN
Editor : Akira 2001