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シルバー・ヘッド/凶暴の美学
Released : 1974
シルバー・ヘッドは'73年〜74年に活躍。'74年には来日も果す。ヴォーカルのマイケル・デ・バレスを中心としたオーソドックスなブリティッシュ・ハード・ロックだが、時期的にグラム・ロックに入れられることもあった。ずばり、2枚目の「16 And Savaged」がおすすめ。イギリスのバンドながら、それまでのN.Y.のバンドが持っていたようなアンダー・グラウンド的なサウンド及び雰囲気も兼ね備えたバンドだった。当時ラジオではこのアルバムから‘Hello New York’がよく流れていたっけ。
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バッド・カンパニー/ラン・ウィズ・ザ・パック
Released : 1976
レッド・ツェッペリンのスワン・ソング・レーベル期待の大型新人の振れ込みで、デビュー・アルバムが堂々の全米No.1を獲得。元フリー、元モット・ザ・フープルのメンバーがいて、スーパー・バンドのキャッチ・コピーもあったが、R&Bを基調としながらもそのシンプルでオーソドックスなハード・ロックが良かった。
デビュー・アルバムは‘名盤紹介’なるCDコーナーには必ずと言って良いほどあるが、個人的にはソウルフルなポール・ロジャースのヴォーカルとシンプルなギター・リフを身上としてるミック・ラルフスのギターがなんともカッコ良い3枚目の‘Run With The Pack’(1976)がおすすめ
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スターズ/灼熱の砂漠
Released : 1977
Kissと同じRock Steadyプロダクションから弟的なバンドとして76年にデビュー。1〜2枚目のアルバムはエアロスミス同様ジャック・ダグラスがプロデュースして話題となる。サウンド的にはKissと似てる部分も多く、ポップでストレートなハード・ロックを売りとしていた。2枚目の‘Violation’(1977)が断然オススメで、シングル‘Cherry Baby’も日本でも結構ヒットした憶えがある。ルックス的にイマイチだったのがKissほど売れなかった最大の原因か?主に1976〜1979に活動。 |
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UFO/新たなる殺意
Released : 1977
1970年にデビュー・アルバムを発表はしているが、彼らが一番活躍したのはドイツのハード・ロック・バンド、スコーピオンズのギタリストのマイケル・シェンカーが加入した'74〜78年だ。その中でもやはり'77年発表の‘Lights Out’がアルバムTop30に入るヒットとなりアメリカでも認められる存在となり、低迷していたブリティッシュ・ロックに一条の光明をもたらした功績は大きい。このアルバムでマイケル・シェンカーはギタリストとしての地位・名声を不動のものとし、また、その後に現れる幾多のハード・ロック・ギタリストにも多大な影響を与えることとなるハード・タッチなフレーズから泣きのフレーズまで、縦横無尽にフライングVを操るギター・プレイの数々がこのアルバムで存分に堪能できる。
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ボストン/幻想飛行
Released : 1976
その名の通りボストン出身の5人組バンドで、リーダーでギタリスト、そしてエンジニアでもあるトム・ショルツのワンマン・バンドと言ってしまえばそれまでなのだが、今までには聴かれなかったプログレッシヴでスペーシーなハード・ロックは確実にアメリカン・ロックの新たな1ページを開いたと言える。
それまでのボストン出身のバンド、J・ガイルス・バンドやエアロスミスなど、どれもがそのサウンド、曲調がR&Bを下敷きにしていたのと比べると、このBostonはメロディ・ラインの美しさ、コーラスの爽やかさはウェスト・コースト・サウンドにも
通じるところがあり、全曲にビートルズにも通じる類まれなポップ・フィーリング、ポップ・センスを持っており、殆ど泥臭いところが見られなかった。そこらへんが当時幅広く指示されたところかも知れない。1976年発表のデビュー・アルバム‘Boston’(邦題:幻想飛行)は全米3位、800万枚の売上(当時)となる。』
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スージー・クアトロ/サディスティック・ロックの女王
Released : 1973
今でこそ女性ロッカーは多いが、当時は本当に少なかった。ジャニス・ジョップリンをはじめとしたR&Bに根付いたシンガーが多かったのだ。そこに登場したのが、正統派女性ロッカーとしてのスージー・クアトロである。、バック・バンドに男3人を従え、ジャンプ・スーツに身を包んで小柄な身体でベースを弾きながら歌う様は、まさに迫力満点でカッコ良かった。シンプルでキャッチーなロックン・
ロールだが、当時ブームであったグラム・ロックに分類されることもあった。
「キャン・ザ・キャン」「48 クラッシュ」「悪魔とドライブ」などニッキー・チン&マイク・チャップマン作のヒット曲を連発していた'73〜74年頃が最盛期であった。やはりベスト・アルバムが一番手軽に入手出来るし、ヒット曲が満載なので初心者はこちらで楽しもう。
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スウィート/甘い誘惑
Released : 1976
'71年にデビューし、オリジナル・メンバーとしては'78年まで。その後リード・ヴォーカルのブライアン・コノリーが脱退し、'82年までバンドは存続した。で、このバンドはその時期によってサウンドがかなり違うのだが、デビュー当事はバブルガム・ポップといった甘いメロディーにのったポップ・サウンドが持ち味だったが'74年発表のアルバム「Sweet Funny Adams」より。そのサウンドは次第にハードさを増していった。この時期やはりチン&チャップマンのプロデュース作品が多く、グラム・ロック的なサウンド作りもされていた。どちらかと言えばシングル・ヒットのイメージが強いバンドであったが'76年発表のアルバム「Give Us A Wink」はアメリカでもアルバム・チャート27位に入る健闘振りで、シングルの「Fox On The Run」「Action」が共にチャート5位に入るヒットとなり一躍その名を広く知らしめた。日本でも一番ラジオで流れていたのもやはりこの時期であった。
他にヒット曲に「Blockbuster」「Hell Raiser」「Ballroom Blitz」「Teenage Rampage」などがあり、どれもがキャッチーなハード・ロックで彼ら独特のオリジナリティに溢れたサウンド満載である。やはりベスト・アルバムが良いが、'76年発表の『Give Us A Wink』もクイーンばりの分厚いハーモニーを聴かせ、アルバムとしての統一感もあるのでオススメである。
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