AEROSMITH SET LIST |
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01 | Jaded |
02 | I Don't Want To Miss A thing |
03 | Big Ten Inch Record |
04 | Mama Kin |
05 | Walk This Way |
Zepp Tokyoに到着したのは、15:45。
ゲートオープンを待つ気の早い連中が、既に200人近く並んでいた。 今回のMTV It's Your Party。募集告知は3月3日前後には公開されていた。最初は「誰も聴いたことも、願ったこともないパーティー」というキャッチフレーズと開催告知だけで、出演バンドが発表になったのは応募締め切り1週間前の3月16日。出足は鈍かったが、出演者発表後は壮絶なチケット争奪戦に。 前夜、土壇場で行けることになったおーじが、名言をはいた。 「やっぱり、行くべき人は行くんだなぁ…と。みんなチケット、手に入れてますものね」 そういう君も行くことになったじゃないか…と苦笑したが、会場に着いてみれば、その言葉どおり。知ってる顔があちこちにいるいる。その知り合いに声をかけて回るのも、また楽しい。 ゲートが開いたのは16:45。中に入ると、Jadedが流れていた。さっそくステージ前3列目に陣取る。いつものくせで、今回もブラッド側(左)のポジションになってしまった。この時は、まだ体がぶつからない程度の隙間があったが、ステージが始まればみんな前に押し寄せてくるのを目に見えている。エアロスミス登場(21:00前後)まで5時間。その間、スタンディングと立ち位置確保に耐えなければならない。 18:00、スケジュールどおりに「MTV It's Your Party」はスタートした。 客電落ちにつづいて、DJが音の洪水を送り出す。 18:10、VJ(MC)が登場。きょうのVIP抽選に続いて、本編へ。 18:20、Dragon Ash登場(18:45まで)。最初からローリングしてくるやつはいる。これはエアロスミスまで体力が持つかどうか。 バンドの登場順番は、Dragon Ash、AIR、Love Psychedelico、AEROSMITH。ほぼ1時間に1バンドの進行で、25分演奏してステージチェンジの繰り返し。セッティング中はマイクのテストもあるので、会場内も音楽も音楽は流せない。み〜んなギュウギュウ詰めの中で、ただひたすらにステージを見つめている…という状態の繰り返し。20:35ごろから、AEROSMITHのステージ準備が始まった。ドラムはツアーに比べると簡単なキットのようだ。ギター・ベースを乗せた大道具も続々出てくる。乗っているギターは、1人4本。そして、おなじみ、スティーブン用のファン(扇風機)もモニターの横にセットされた。4時間にわたる押し合いへし合いの結果、なぜか僕はファンの間に移動していた。 VJやゲストが登場するのは上手(かみて=右)。バンドは全員下手から出てくる。どんな登場の仕方をするのか? 1曲目がMama Kinだったら、演奏初めてからスティーブンが走って出てきてマイクをつかんで…も可能だけど、この狭さじゃそれも無理か? なんてことをボケ〜っと考えてると、ロボットウーマンがぞろぞろ出てきた。ジョーイのドラムキットの前でポーズを作ると…いよいよバンドメンバーの登場。ジョーイに続き、みんな下手からゾロゾロと。スティーブンは、スーパーボウル以降おなじみになった、あのサングラスにジャケット。ジョーは、黒のジャケット+黒のパンツ+真紅のシャツを胸をはだけて…という、これまたおなじみのスタイル。残りの3人は……かなりラフ。 全員がポジションについて、1曲目のJadedから大盛り上がり大会。My my baby blue〜♪のコーラスでは(少なくとも前のほうは)大合唱。正直、これは意外だった。この客席の反応には、スティーブンたちもうれしかったんじゃないだろうか。サングラスで目は見えないが、口許は笑ってる。コーラス以外も大合唱になっちまって、エアロスミスを伴奏にカラオケ大会だね、これじゃ。左の耳元じゃ、いつの間に突っ込んできたのか、お兄ちゃんがでかい声で歌ってるから、スティーブンのボーカルが全然聴こえてこない。とはいえ、文句を言っても無駄。至近距離2メートルでエアロスミスが演ってるに、冷静になれというほうが無理だ。スティーブンは、ジョーのポジションまで行って、ジョーとハモるツインズ共演まで披露している。 素早くギターをチェンジすると間髪入れず2曲目、I Don't Want To Miss A Thing。これまた、コーラス大合唱。合唱する歌か(?)と思いつつも、自分も負けていられない!と声を張り上げる。なんやかんや言いましても、みんなに知られてる歌っつーのはいいもんだ。曲の実力・人気ぶりというのは、こういう時に身に沁みてわかるもんだ。 ちょいとクールダウンして、3曲目Big 10 Inch Record。スティーブンがジャケットとサングラスをはずし、ブルースハープを手にするまでに、ジョーイが「すたたっ」。この音で、あ、次はBIG 10だ…と。最近、サタデーナイト・ライブ、ドイツのショウケースと演奏されているから、この曲が出ることは容易に推測できた。ジョーもここでジャケットを脱いだ。 スティーブンが「ぷわぁ〜」とハープの音を出すと、スタンバイOKのサイン。ジョーイが景気のいいイントロを奏で始める。この曲は途中でギターソロのパートが長めに入ってた。スティーブンが歌パートを終えてアクションに入ると…、みんながジョーに視線を移す。とジョーが「あっちだよ」といわんばかりのポーズ。あわてて左に首を曲げると、ブラッドが黙々とソロをとってる。例によって下を向いて、目もつぶているのかというギタリスト陶酔のポース。そのソロがジョーに戻ると、出ました背中弾き! アタマの後ろにギターを回し、派手派で派手アクションでギャンギャンかき鳴らす。 そして、スティーブンが二の腕をまくり上げて…。もうお約束です。Mama Kin。またギターを取り替えたジョーが、なんのオカズもなしで、あのイントロへ突入する。ラストではスティーブンのマイクスタンド振分けジャンプ3連発。すんません、もうこのヘンになると、アタマぶっ飛んでいて細かい描写不能。 そしてラスト、Walk This Way。ステージ左までジョーが出てきて、ブラッドとジョーが絡む。「お前たち2人だけ目立たせないぞ。きょうはテレビ入ってるんだから、俺も映る!」とばかりスティーブンも加わって、ステージ左翼のファン大盛り上がり。ソロを決めたあたりで、ジョーはダックウォークで右まで帰っていった。 わずか25分。もう、息をしてる暇もありゃしない。あっという間に終わっちまった。 ステージにはVJも登場し、この日のVIPゲストに選ばれた2人組にジョーからサイン入りギターのプレゼント。もう1曲演ってくれないかな…という淡い期待もとどかず、そのまま「MTV It's Your Party」は幕となった。 (ver 1.0 : 2001/04/06) |