2005/01/01

序章:レコードの値段


PC隣のレコード棚
(乱雑だなー)
ずっと気になっていたことがあってね。
いまから30年前、エアロスミスが日本デビューした1975年ごろのアルバムって、現在の貨幣価値で考えるとどのくらいの金額なんだろう?

いろいろ調べたんだけど、ズバリという解答は見つからなかった。
身近なモノの金額で30年前を比較すると…


1975年ごろ
2005年
立ち食いそば
50〜70円
210〜230円
ロッテのチューインガム(大)
30円
105円
コンサートのチケット(洋楽S席)
3000円
7500〜9000円
JRの入場券(当時:国鉄)
30円
130円
アルバムの値段
(日本盤)
飛べ!エアロスミス
2400円
ホンキン・オン・ボーボゥ
2520円

30年前の2.5〜3倍になってるかなという感じである。

中学生の小遣い(オレの場合)を思い出してみると、1日100円×30日という単純計算で月3000円。2400〜2500円のLP1枚買ったら、1か月の小遣い、ほぼ終わりなわけよ。
もちろん当時はマックも大都市圏にしかなかったし、ドトールコーヒーがオープンしたのが1980年で、インベーダーゲームでゲーセンが繁殖するのも1978年だから、単純比較は難しいけどね。つまり、田舎の中学高校生は今みたいにお金を使う場所自体が少なかったわけで。

何が言いたいかというと、レコードというものは今と比べ物にならないくらい高価なモノかったのだ。宝物だったし。1枚1枚すり切れるほど聴いたってのも、次のがなかなか買えなかった訳で。1970年当時からロックを聞いてた洋楽好きオヤジ世代が、いまだにLPが捨てられないと言ってるやつが --- そりゃ全体から見れば少数派だけど --- 生き残ってるのも納得する。オレのその1人だし。

今回の音盤発掘隊は、オレの原点に近いレコードたちを紹介するシリーズ。本編はまもなくスタート(2〜3日お待ちください)

【註】1975年〜80年は急激に物価が上昇したので、表は参考程度で(例:国鉄/JRの入場券は1976年1月に60円に値上がりしている)。ロッテのチューインガム(クールミントなど)も6枚20円が、30円になり枚数が増えて50円になり…と、中身の量も変わって値上がりしていった。