GEFFENレーベル紙ジャケ発売記念
「いつまでも熱く」を検証してみました〜。
based on idea from 紙ジャケ探検隊



 いつまでも熱く(2005紙ジャケ版)
 ジョー・ペリー・プロジェクト

ファンでも一番持ってる人が少ないんじゃないか…というアルバムからスタート。今回の紙ジャケシリーズ、画像の鮮度はどの作品も良好。はっきり言って、初回アメリカ盤の鮮度に非常に近いものになってます。出来はいい。

・・・それじゃ、もう結論じゃんか!?

話が続かないので、過去のリリース(アメリカ・日本を見てみましょう)


オリジナルUS盤LP (1983年)
Once A Rocker, Always A Rocker
MCA / MCA-27120
これはアメリカ盤LP。四分割スキャンして、合成して1枚の絵にいたしました。なるべくオリジナルの色調を保つように設定したんだけど…。

右上(JPPロゴの上)に、かすかに文字が入ってるのは、僕が所有してるやつがPR用プロモ盤のため(金文字スタンプが入ってる)。一般発売の通常盤は今回の紙ジャケと同じです。

日本盤LP (1983年)
いつまでも熱く
ビクター / VIM-6317 (2500円)
MCAレーベル発売のため、日本では当時ビクター(ビクター音楽産業株式会社)から発売。ライナーを書いているのは、ミュージック・ライフ時代の酒井康さん。
ソロ第1作「熱く語れ!」を意識しての邦題で、帯も1980年代らしく「筆文字」で気合いが入っております。ただ、音楽の中身のほうはJPPが迷走状態だったので、気合いが・・・(自粛)でございますが。

色あいなどもアメリカ盤に同じ。

US盤CD (1990年代・詳細不明)
Once A Rocker, Always A Rocker
MCA / MCAD-11028

写真のトリミングが思いっきり変わってます!
旧譜再発が盛んに行われた時代のアメリカ盤CD。よくあった話なんだけど「オリジナル盤とトリミングが違う!」という1枚。わかりやすく、ジョーの顔を少しでもアップにしたかったんだろうけど、左右のバランスが崩れちゃってるので、写真として見ると、どーもスワリが悪い。

下で説明するけど、裏面もかなりいじってあります。

日本盤CD (1995年)
ワンス・ア・ロッカー、オールウェイズ・ア・ロッカー
MCAビクター / MVCM-18537

日本初CD化。US盤と違って、オリジナル・デザインに戻そうと努力してくれたのだが…。LPから画像を撮ったらしく、色調が変わっちゃってます。なんかゴテゴテした色(スキャン画像よりは淡いですけど…)。

この頃、GEFFENの日本発売権契約がワーナーからMCAビクターに移動したので、エアロスミスの再発もMCAビクターから盛んに行われました。GAG来日で盛りあがった直後だったし。

ライナーノーツは平野和祥さん(今回の紙ジャケにも流用)。


帯付きで、1995年日本盤CDをもう一度。
この状態にしないとわからないけど「ワンス・ア・ロッカー、オールウェイズ・ア・ロッカー」と、いきなりカタカナ題名になっちゃってます。

めでたく題名も元に戻った紙ジャケ盤「いつまでも熱く」。

今回の紙ジャケには、エアロスミスはインバーバッグ(内袋)も再現されていますが、この「いつまでも熱く」だけは付属しておりません。アメリカ盤LP自体にバッグが付いてなかったんですね。なかったものは仕方がないと。

ライナーノーツは、95年日本盤CDと同じ平野和祥さんの再録。



ジャケ裏面

いつまでも熱く(2005紙ジャケ版)

色調鮮やか、文字の解像度もバッチリ!の紙ジャケ盤です。
組み立ての都合で、一番上の部分に、前面ジャケの折り返し部分の黒が1ミリほど見えてますが、この程度の誤差は許容範囲ですね。素晴らしい。

オリジナルUS盤LP (1983年)

これも四分割スキャンで合成・組み立ていたしました。
上の紙ジャケ版との違いは、アメリカ盤LPには左下にバーコードが入ってたこと、そして一番下(足の下)のロゴ文字。

今回の紙ジャケから、このアルバムもGEFFEN配給になったみたいです(オリジナルLPには、MCA Recordsのロゴ)。

オリジナルUS盤LP (1983年)

ちょっと手抜きしました。
これが分割スキャンの、組み立ててない1枚の図。

日本盤LPはアメリカ盤と同じですが、左下にはバーコードが入っていませんでした。この直後、1984年ごろから日本盤LPもバーコードが入るようになります。



苦闘の後?



US盤CD (1990年代・詳細不明)
上がブックレット、下がうしろ面。

アメリカ盤CDのブックレット部分(上)。LPの裏面にあったクレジット、そしてメンバーの写真などはブックレットの内側に印刷されました。

かなり強引な感じもするけど…。

そのUS盤CDの裏側ね(左)。潔く細かいものを全部とっぱらってしまって、JPPのロゴと曲目だけになってます。当時はこういう変更(改悪?)したCDが次々出てました。

日本盤CD (1995年)

LP裏面を撮影して再現しようと努力した95年日本盤の裏側。LPは正方形ですから、余った右端には会社名などの規定文言が入ってます。

この時は文字も不鮮明で、いかにも「写真で複製しました。ちょっと文字はボケてます〜」な感じだったのですが、この10年間の技術の進歩は素晴らしいもので今回の紙ジャケはかなり解像度がアップしてます。

日本盤CD (1995年)

その一部拡大図。白く囲んだところに注目です。何か消した後が…。

LPでは曲目が「SIDE ONE」「SIDE TWO」と別れていました。CDでは10曲連続再生ですから「SIDE ONE」の部分がマスクして消してあります。でも、消し後がクッキリ。

今だと、私のパソコンでも、デジカメなどのレタッチソフトで、もっときれいに隠せますよね。ほんと、たった10年前なのに随分と苦労してたんだなーと、しみじみ思ってしまったのでした。


ついでだから、レーベルも見てみよう!

オリジナルUS盤LP (1983年)

そこまでやらなくてもいーだろー、という気もしたのですが、ついでだからレーベル面も見てみました。
アメリカ盤のレーベルは、1970年代後半から使われている「空に虹」の一般的なMCAレーベル。特にJPPのロゴなどは入っていません。

日本盤LP(1983年)

アメリカでは、この「黒に虹」のレーベルのほうが「空に虹」より古かった思うのですが…。
日本盤は「黒に虹」のレーベルで発売されました。これも一般的なスタイルで、特にコメントするものがありません。

US盤CD (1990年代・詳細不明)

アメリカ盤CDは、当時の標準的MCAのデザイン。曲目が右側に入ってます。

日本盤CD (1995年)

日本盤MCAデザイン。MCAの文字が大きいのと、曲目は上下に分割して書いてあります。ただそれだけ。

すいませんっっ! この企画、失敗です。
こんなもの見ても全然面白くない。作ってる本人がそう思う。

紙ジャケ盤CD(2005年)

発売中の紙ジャケもついでに。GEFFENレーベルの標準的デザインですね。

長々とおつきあいいただき、ありがとうございました <(_ _)>

次はモア・ベターよ(古すぎる表現だっっ!)

性懲りもなく「DONE WITH MIRRORS」検証を読む
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