JPN 45 singles : CBS SONY 1975-1980
Big size / part.2
2001/02/09作成 version 1.00
★初期CBS CSONYのシングルを、キャッチコピーが見えるくらい大きくスキャンしました。時代背景の
解説付きで展示中。このページは後半5枚(前半5枚はこちら)。



★キャッチコピー
[表]ハード・ロックの真髄、全米No.1の実力を遺憾なく発揮したエアロスミス、来日公演の興奮がまださめやらぬ君達に送るニュー・シングル登場!!
[裏]初来日により日本全国を興奮の坩堝に叩きこんだエアロスミス、圧倒的要望に答えてニュー・シングル登場!!

★来日直後なので、ステージ写真が豊富。使いまくってます(全部初来日時のものと思われる)。コピーも、来日ネタで引っ張ってますが、アルバムからのカットなので話題性に乏しく苦労の跡が見える。
★1970年代中期は、「シングルは買わずにアルバムを買え!」「例えアルバムの中の捨て曲でも、全部聴きまくって一人前!」というアルバム至上主義がはびこっていた。そのため、前ページで紹介した来日記念盤「ウォーク・ディス・ウェイ」や、先行シングルの「ドロー・ザ・ライン」を例外として、エアロスミスのシングルは一般的に枚数が少ない(売れてないってこと)。中古屋で美品を掘り出すのに苦労する。





★キャッチコピー
[表]炸裂するハイ・クオリティ・ロックンロール! スーパー・ロック・ヒーロー、エアロスミスの待望のニューシングル!!
[裏]ロック史に輝く前作“ロックス”から実に1年4か月振り、最強!エアロスミスの待望のニューシングル!

★上の「バック・イン・ザ・サドル」同様、初来日のステージ写真を使いまくったスリーブの「ドロー・ザ・ライン」。裏面では、まだ新作アルバムのジャケット写真が届かず「NOW PRINTING」になっている。制作が遅れに遅れた問題作で、裏面のアルバム発売日も「近日発売予定」。このシングルは1976年12月5日発売で、アルバムは当初翌1月21日発売予定だったが、年内12月21日にに緊急発売になった。
★アルバム「ドロー・ザ・ライン」前後の話は、夏期講座に書いたので、そちらをご覧ください。




★キャッチコピー
[表]ロックの極限に向かって突っ走るヒーロー、エアロスミス! ドロー・ザ・ラインに続く最大の話題曲!





★キャッチコピー
[表]エアロスミスが映画に出演し、ビートルズ・ナンバーに挑戦! 話題の映画「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」からのシングルカット!!
[裏]エアロスミスが初出演! 話題の映画「サージェント・ペパーズーロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」より オリジナル・サウンド・トラック・シングル!

★事実関係しか書いてないコピーで、面白みに欠ける。
★アルバム「サージェント〜」はポリドール/RSOから、エアロスミスのシングルはCBSソニーから発売。映画は「サージェント・ペパー」の題名で公開された。
★写真がカッコイイ! ライナーノーツは大貫憲章。





★キャッチコピー
[表]'80年代の幕開けを告げるエアロのニュー・シングル! 話題のニュー・アルバム「ナイト・イン・ザ・ラッツ」からのファースト・シングル!!
[裏]話題のニュー・アルバム「ナイト・イン・ザ・ラッツ」からのファースト・シングル!!

★「ニュー・シングル」「ファースト・シングル」って、言葉が重なってる。文章が練れてないし、迫ってくるものがない。裏面も表の言葉の使い回し。
★ご存じの方も多いと思うけど「ドロー・ザ・ライン」の後、初代エアロスミス担当・野中Dがエピック・ソニーに移籍して、チープ・トリックの売り出しに専念。担当さんが変わると、こんなにも変わるキャッチコピーなのであった。初期のヤツは大げさで笑いのネタにもなるけど、インパクトは今も十分伝わる。やはり野中Dは宣伝がうまかった!
★今はこういう「第×作」「何年ぶりのニューアルバム」って、当たりわさりのないコピーが多いけど、もっと恥かいても批判のネタになっても、ガンガン飛ばすコピーを書いてもらいたと思う。
★ライナーは、ついに伊藤政則が登場。当時の伊藤氏はブリティッシュ系のライナーが多く、まだハードロック・ヘヴィメタルの教祖ではなかったのである。



★キャッチコピー
[表]栄光の座をかなぐり捨て、モア・ハード・ロックン・ロールを求めて創り上げたデビュー作「熱く語れ!」からのファースト・シングル!
[裏]やったぜ!ジョー!これが、ハード・メタルだ!

★これ、原盤のシングルのスリーブも画質が悪い。カメラマニアの知人によると「反射原稿から複写したんだな」だそうである。つまり、スライド原盤(ポジ)じゃなくて、LPなどか複写したんじゃないか…という推測。発色も最悪。
★字が小さくて読みにくいが、表のコピーはなかなか気合いが入ってる。でも裏面は…。
「やったぜ!ジョー!これが、ハード・メタルだ!」。
「やったね!パパ!あしたは、ホームランだ!」=1980年前後の牛丼・吉野屋の大ヒットCM。
お〜い、もっとマジメにやれ〜! 責任者、出てこ〜い!




元旦新聞広告

★今年2001年1月1日の新聞広告
★「ロックの新世紀はエアロスミスで始まる。」っていう力の入ったコピーも、今まで見てきた初期シングル盤に比べると、かわいいものかもしれない。悪い言い方すりゃ、音楽の宣伝なんてのは嘘八百ならべても公正取引委員会には訴えられないんだから、じゃんじゃん派手にやってほしい。とりあえず、目立ちゃ勝ちだもん!
★以上のソニー時代以降も、リクエストがあれば大きなサイズでシングルスリーブを公開してもいいけど、解説するほど根性の入ったキャッチコピーはもう存在しない。

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