Roar of The Dragon Japan tour 1999-2000 |
飲み過ぎた。胃が重い。 控えたつもりだったが、昨晩2時まで忘年会。旅の用意は何もしていない。 しかし、それでも大阪に行かなきゃならない。 手荷物は、仕事用の「パソコンの入ってないパソコンケース」(笑)1つに詰め込んだ。 大阪ドーム到着午後5時30分。結構、人も集まって来てる。 午後6時前、席に着く。 大学時代のツレ、オサダは能登から車を飛ばして来た。やつも忙しく、明朝までに家に戻らねばならない。 エアロがボロボロだった時代、「美獣乱舞」「ダン・ウィズ・ミラーズ」でも、発売と同時に聴いた2人。 2人でエアロを見るのは、前回の横浜最終日以来(通算3回目)。 アリーナ6列65番。今までのエアロ人生25年でイチバンいい席である。 ただし例によってステージ左側。ジョー側に回ったのは、過去1度しかない。 「どーかね、きょうは?」開口一番、いつもどおりの会話。 「初日だからねー。まあ、いつもの調子じゃない。過度の期待はしないように」と俺。 ふくやす君の言葉じゃないが、エアロスミスは器用なバンドじゃない。 特に今回は、ヨーロッパツアー終了後、半年ぶりのライブ。 やっていくうちに調子があがるバンドだから、初日はかなりアブナっかしい。 この日は開演前、もう1つ、ささやかな「儀式」があった。 俺のエアロ病を極限まで悪化させたあの娘、のむ(Let The Music Do The Talking主催)と初対面。 メール、チャット、ICQなどなど、WEB上では言葉を交わさない日の方が少ないのだが…、 ご対面を楽しみに、電話ひとつかけたことがなかったんである。 ピンクのテンガロンハットなんて、派手な目印をつけてるから、すぐに分かる(笑)。 席まで行って、声をかけずにじっと見てる。視線を感じたのか、ヤツが振り返った。 しばし沈黙。 ………「兄(にい)?」 「ああ、Akiraだ」 「さっき、みんな集まったんよぉー。どーして来なかったん?」 知るかそんなこと。予定に入っとらんわい! 感動の対面もへったくれもあったもんじゃない(笑)。 ま、これでやるべきことは全部済んだ。心置きなくコンサートに集中できる。 「きょうは開場が20分遅れてね」席に戻ると、オサダが言う。 ま、自動車で来たから、早く着き過ぎたというのもあるが。 彼の予測どおり、定刻23分遅れでスタートとなった。 ステージ後ろのスクリーンに浮かび上がったエアロウィングが、CGのドラゴンへと変貌。 「ドラゴンのさけび」が"Daemon of Screaming"スティーブンの絶叫とかぶった。 ジョーイのドラムが地響きを巻き起こす。 ………おや、いつものスクリーンにシルエットが浮かぶオープニングじゃなかったのね!? ま、いっか。 |
1999.12.29(Wed) Osaka Dome 01. Eat The Rich 02. Fallin' In Love 03. Same Old Song And Dance 04. Love In An Elevator 05. Livin' On The Edge 06. Rag Doll 07. Dream On 08. Janie's Got A Gun 09. Lord Of The Thighs (Brad Solo) 10. Full Circle 11. Big Ten Inch(intro) - Pink 12. Let The Music Do The Talking 13. Stop Messin' Round (sung by Joe Perry) 14. Mother Popcorn 15. Walk This Way 16. I Don't Want To Miss A Thing 17. Cryin' 18. Dude [Encore] 19. Train Kept A Rollin' 20. What It Takes 21. Sweet Emotion/Heartbreaker 演奏曲目全21曲 |
イントロ(ラップ)なしの「Eat The Rich」でオープニング。これは予想ドンピシャ。 あちこちの1曲目予想では「Back In The Saddle」「Toys In The Attic」の2曲が人気だったが、 1曲目から「Saddle」をやれるのは、スティーブンのノドがベストコンディションの日だけだろう。 初日からパワー全開の絶叫は、いくらなんでもちぃーと酷だ。 「Rich」が終わって、スティーブンが「コンバンワー・オオサカァー」と客席にご挨拶。 でも、ちと長すぎる。 おいおい、ゲップはどーした? タイミングなくすぞ…。 スティーブンがゲップの体制に入ったとたん、待ちきれずにジョーイが「Fallin' In Love」のドラムを入れる。 「俺の立場はどーしてくれる?」 そんな時によくスティーブンが見せる、流し目みたいなしぐさで、くるりと見栄を切った。 だ・か・ら…、言わんこっちゃない(笑)。 3曲目の「Same Old Song And Dance」で、完全にブチ切れた。 俺が最初に聴いたエアロの曲がこれ。イントロで背筋に電撃が走った。もう25年前…。 この1曲を聴いただけでも、きょう来た甲斐があったというもの。 ………とはいうものの、ギターぐしゃぐしゃ。リフの切れ味もイマイチ甘い。 スティーブンも、メロディーを変えて歌ってるところが目立つ。 エアロスミスは、いつもどおりのメロディーでやってる日のほうが、コンディションが良い。 初日だから、ま、いっか(笑)。 「Dream On」が7曲目。 早過ぎる気もするけど、「I Don't Want To Miss A Thing」というもう1曲のバラードがあるから、 中盤で消化しておかなくちゃ…。そういえば初来日も、「Dream On」は半ばで登場したっけ。 ここで「Dream On」が出たということは、「Angel」はない。 ………なんてことをぼけ〜っと考えながら、感動に浸っていたら…ん。なんかヘン。 ごまかして歌い切ったからよかったけど、繰り返しのサビの部分、出す順番がくるっとるげな。 スティーブン、間違うなよー。 ま、いっか。初日だから(笑)。 バラード一発おわって、中盤のソロ合戦かな…と思っていると、 9曲目に「どんタッどどんどタッ」と聞き覚えのあるドラムス。 Walk This Wayには早過ぎる…から、Lord Of The Thighsか? ジャカジャカジャカジャカ…とにぎやかにギターが入る。 隣のオサダと顔を見合わせて「やったね!」と確認の目くばせ。 こうも展開が読めると、大変気分がよい。 ブラッドがよく動く。 いつもステージ左側に「突っ立てる人」が、中央から右まで移動してるんだから、 きょうはそれを見ただけでもモウケもん。 しかし、ジョーイやスティーブンのほうをじっと見ながら、曲がどう展開するのか (どうパターンを変えられちゃうのか)を冷静に見てる。 さすがは縁の下の力もち。 ブラッドがいないと、さまにならないんである、エアロスミスは。 Lord Of The Thighsは、ブラッドのソロも長め。少々切れ味は足りないけど、大好きな曲なので満足。 「Pink」をはさんで、その歴史的瞬間はやってきた。 ジョーがギターを持ち合えている間に、トムが「べこべこっ」。 「Live Classics II」と同じ音だ。 オサダを小突く。 「Do The Talkingだ!」 「やるかッ?」 「やるぞ、こりゃ!」 トムのベースが入る、ジョーイのドラムがリズムを刻み始める。 メインのリフに入る前から雄叫びをあげるロートルファン2人。 周りの迷惑省みず…。 この曲をライブで聴きたくて待つこと14年。ついに日本初演の時がやってきた。 目頭が熱かった。 ぼちぼちジョーのソロと思っていると。ギターを持ち替え、確認で音を一発「きゅうぃ〜ん」。 この音色はStop Messin' Roundだな…と思うと、またアタリ。 ファンクのリズムになったと思えば、Mother Popcorn。 Mother Popcornとくれば、Walk This Wayがつきもの。 でもジョーイ、Walk This Wayのイントロになかなか入らず、随分じらせる。 身構えて待ってるんだけど、こない、こない、こない…くるぞ、くるぞ、やっと来たぁ! ………あら、ジョーったらトーキングモジュレーターを使ってないや。 疲れる楽器だからね、トーキングモジュレーターは。 ま、いっか。 聴くもん聴いて、きょうはよい日だなぁ…と思っていたら、「I Don't Want To Miss A Thing」「Cryin'」と 続いて、いつの間にか「Dude」になっていた。 でゅーど、デュード…。な・に・ッ「Dude」だって。 しまった、もう終わりの時間かいな。 最後に一発乗り遅れてしまった。 アンコールで、例のシルエット用スクリーンが降りてきた。 どんたッどどたッというドラムスは、まさしくTrain Kept A Rollin'(Stroll Onイントロ・バージョン)。 いきなりかい…と思ったけど、やっぱりTrain Kept A Rollin'突入。 このドラムのどんどこバージョンは、1970年代後半に使ったもんで、日本ではあまりやってない。 ジョーのギターの切れ味、すこぶる悪い。 でも、ンなこたぁ音楽評論家に任せとけよ。 俺たちゃエアロを応援に大阪まで遠征に来たんだ。ここで乗り遅れてどーする? ちょいとボルテージを下げ、What It Takesに。 そしてラスト、Sweet Emotionになだれ込み。 曲のまん中はDazed & Confusedか、最近の流れでHeartbreakerか…と思っていると、Heartbreakerへ。 これまた昨年(1998年)のインターネットライブで聴いているものの、日本初演だ。 さすがにこの曲では、ジョーもトーキングモジュレーターを使う。 途中で気づいた。モジュレーターの音、なんかいつもと違うぞ。 ………いつの間にか、モジュレーターのチューブ、スティーブンがジョーから取り上げて、歌ってますよ。 そら、いつもと音が違うわな。 こんなモン、今まだ見たことも聴いたこともないぞ。 ボーカリストだから、チューブをくわえて歌う歌う。 収拾がつかなくなってるんだけど、こうなったら、とことんやってちょーだい! 演奏は甘かったかもしれないが、ンなこたぁどうでもいい。 鳥肌たちまくり、興奮しまくり。目頭熱くして大阪ドームを後にした。 |
オサダと別れて、大阪ドーム前千代崎駅・コインロッカーに急ぐ。 この日は、内輪のオフ会「老(朗)の咆哮」の日である。 ※朗=Akira。僕の本名の一文字。 慌ただしい中、柱の影でノートパソコンを必死に叩いてるヤツがいる。 セットリスト速報なんて無謀な挑戦をしてるmakin君だ。 前回の1998ジャパン・ツアーがエアロ初体験だったくせに、いまやすっかり末期患者予備軍。 そういえば、この旅で出会う仲間も、15年来のツレのオサダを抜かせば、 みんなここ1年内にWEBで知り合ったヤツばっかりだ。 それもこれも「触媒」になったあの娘が、全員の病を悪化させたせいだ(笑)。 12/29はオフ会はないのか…という問いあわせがWEBにあったが、この日はクローズド。 俺たちだって、1日くらい自分たちで楽しむ時間をくれ。 WEB仲間、ツアー要員としてBBSやMLから一本釣りして集めた「エアロばか」12人の集う日だ。 会場は、ご老公Akiraのリクエストで、心斎橋近くのお好み・ぼてじゅう本店。 女性陣=むーみん@福岡、りん@香川の2人。 男性陣=えす/S.O.S.(too bad)@大阪、train@大阪、hiro@種子島、佐藤@Tacのツレ、 makin@名古屋、ara@東京、ふくやす@東京、Toyo@東京、Tac幹事@関西、Akiraご老公@東京 という面々(青文字は以前からの顔見知り)。 この日の出し物は、日本でイチバン日本語の貧しい大学院生えすvsご老公の初対面ある。 しかも、えす、makinのマニアック・ツインズ2人は、ご老公Akiraの前に座って説教を聞くこと…と 幹事・Tacぼんから言い渡されている。 総天然ぼけ120%のえすが勝つか、ご老公の咆哮が勝つか…。 このへんのくだりは省略。 もしもあなたが、これまでに「じゃんきぃ☆ちゃっと」で、この2人がそろった時に参加していれば、 この2人の顔合わせの面白さはわかるだろう。 Tacぼん@えあろ関西主催に徹底的におどされ、えすは夕方からmakinの携帯電話がなる度、 いつ「ご老公が出没するのか」と、びくびくしていたそうである(笑)。 楽しく2時間ほど飲んで食べて、この日は一端解散。 そう言いつつ、ホテルがミナミだったという「不幸な一致」で、むーみん、ふくやす、Toyo、Akiraはバーへ。 そこに「諸悪の根源」のむたちも現れて、夜は更けていくのだった。 |
30日は休養日。ふくやす君の発案で、神戸のHRC(ハード・ロック・カフェ)に行く。 のむに引きずられ(?)29/30日と深酒をした僕は、31日は睡眠不足でもうへろへろ。 一泊3500円(でも設備のいい)ホテルも、午前11時にチェックアウトしなきゃならない。 大阪ドーム前に人が集まり始めるのは、午後4時。 どう時間をつぶそうか…と考えていると、Toyo君がミナミのレコード屋を襲撃したいという。 実は今回、経費節減のため、レコード屋めぐりは封印していたのである。 結局、ふくやす・Toyo・Akiraの「ご老公ツアー」でおなじみのトリオが、町へと繰り出した。 最初に目指したのは、ミナミのBレコード。 PUMPツアー、1990年09/20東京武道館「サウンドボード録音」ブート2枚組が出たという。 AEROSMITHの場合、サウンドボード級の録音は多いものの、ほとんどがラジオ音源。 本当にミックス卓から抜いたテープは、まず存在しない。 こりゃ、現物を見てみなきゃ。 店に入るなり、問題のブートレグ「Listen To This Joe」が流れていた。 どう聴いても、これはサウンドボード録音である。 3人、思わず顔を見合わせる。 ふと見ると、中古の棚に委託盤「キング・ビスケット・フラワー・アワー」放送用ディスクがあった。 曲目を確認すると、ブート・ジャンキーおなじみの1975年夏のニューヨーク録音。 「ふくちゃん、これ持ってたっけ?」 彼もコレクターである。1975NYが意味するものは、説明しなくてもわかる。 「あの、適価でしょうか?」 大だんな・Akira/番頭・Toyoの泥沼コンビを前にして、お伺いの一言。 「7800円でしょ。買うのはいっこうに構わないんですけど…」 泥沼コンビを前に、不適切な価格の商品を買うと、浪費王子のように総攻撃をくらう。 「新宿で5800円か7800円か、そのくらいで買ったよ」と番頭。 「通販で半年探して25ドルで買った。でも、持ってなければお買い得」と大だんな。 ほどなく、それを手にレジに並ぶふくやす君の姿があった。 ここで「3人とも」散在し、近くのフォーエヴァーレコードへ。 Coversのコーナーで紹介したルーファス・トーマスの「Walking The Dog」のCDが、うやうやうく 鎮座ましましていた。価格は1.000円。 「これも大阪漫遊ツアーの戦利品だぁ」と大だんなキレる。 隣のフォーエヴァー2では、ヤードバーズのレア盤が西新宿価格の半額で並んでいる。 大だんな再びキレそうになる…が、ここはじっとこらえた。 なかなかミナミのレコード屋は品ぞろえがいい…が、これ以上荷物を増やすわけにはいかない。 正直言って、財布の中身も乏しい。 別動隊と合流するToyo君と別れ、ふくやす君とは午後4時集合を決めて一端解散。 お好み焼きも食べたし、たこ焼きも食べた。昨日は、づぼら屋でふぐ定食も食べた。 唯一満足できなかった、うどんを食べ直す。 なんば駅前の路地で、きつねうどん210円。こういうところのほうが、だしが効いていて、うまい。 汗を拭き拭き食べていると、店内の有線でおなじみのリズムが。 RUN D.M.C with Steven and JoeのWalk This Wayじゃないか(笑)。 うどん屋とWalk This Wayのミスマッチが、みょうにおかしかった。 祭りへの準備は、全て整った。あとは、はじけるだけだ。 |
1999.12.31(Fri) Osaka Dome 01. Eat The Rich 02. Falling In Love 03. Same Old Song And Dance 04. Love In An Elevator 05. Livin' On The Edge 06. Rag Doll 07. Dream On 08. Janie's Got A Gun 09. One Way Street (Brad solo) 10. Pink 11. Let The Music Do The Talking 12. Stop Messin' Round 13. Mother Popcorn 14. Walk This Way 15. I Don't Want To Miss A Thing 16. Cryin' 17. Dude 18. Chip Away The Stone 19. Mama Kin 20. Train Kept A Rollin' - New Year countdown - 21. Full Circle 22. Sweet Emotion / Heartbreaker 演奏曲目全22曲 |
セットリスト自体は、12/29をベースにしたものだった。 逆に言えば、初日はTV中継がある12/31のリハであったとも言える。 この日は、バックチェリー、MR.BIGとのジョイントだったため客層が別れるかと思ったら、 前の2つで温まった客席が最初からエンジン全開。客の入りは初日より悪いが、雰囲気はいい。 Eat The Richのオープニングに続き、Fallin' In Love、Same Old Song And Danceと続く。 ゲップもうまくいったし、Same Oldのギターの切れもいい。 安心して聴いていられる。 2日目だから、手の内もばれてる。 実際はあぶなっかしい初日のほうが、興奮&感動したけど。僕の場合。 とはいうものの、演奏にかける気合いは、こりゃハンパじゃないぞ、きょうは。 それでも、サプライズが飛び出すのが、やっぱりエアロだ。 「ちゃっちゃら〜」 9曲目で、いきなり「One Way Street」のイントロが鳴り響く。 やっぱ、これをやられたら、盛り上がらないわけにはいかない。 両手を頭上に上げて、大きなアクションでクラップハンド。 かなり疲れる体勢だけど、一度初めたら曲が終わるまで下げるわけにゃいかない。 もう意地。周りの反応なんぞ気にせず、徹底的に盛り上がる。 初日の感想で、客の反応が悪かった…あっさりしたセットで不満だとかいうのを見た。 お金を払って見に行っているんだから、そう言うのは自由。 でも自分で盛り上がれなかった責任を、周囲に転化するのは美しくない。 どんな状況でも、エアロが頑張ってるなら、盛り上げに奮闘する心意気がなくちゃ。 きょうは、スティーブンもジョーも、左右のステージ張り出しまで出て大サービス。 ジョーの「ギター、アタマの後ろ弾き」も、初日よりカッコよく飛び出した。 スティーブンも、一番左端でセクシーなポーズを決める。 「Dude」まで来たけど、カウントダウンまで残り10分ちょっと。 おいおい、どうやって時間をつぶすんだ? 見ているほうが心配になってきた。 「カメラはどこだ、カメラは? カメラはどこだ?」 スティーブンがTVカメラを探す。二の腕を指して 「ここにライトを当ててくれ。こいつはリクエストのあった…」 AF1メンバーリクエストでも、圧倒的に票を集めたというMama Kinの登場か! 「じゃ〜じゃら〜ら〜」とジョーのイントロ。 おいおい、なんでChip Away The Stoneに入るんだよ!? かなりの人間、ここでずっこけた。 後でテレビの録画を見たら、さすがにスティーブン血相かえてたな(笑)。 「俺の立場はどーしてくれる!」が、2日連続で登場だ。 なお、繰り返しビデオ見たという、くりこのリポートによると、 「キーボードの横に張ってあったセットリストでは、Dudeの次はMama Kinだった」そうな。 おーい、ジョセフせんせー(^^ Chip Away、Mama Kinと進んでも、まだ3分近くある。 どんタッどどタッ…って、おい、Train Kept A Rollin'に入っちまったぞ。 どこで止めるんだよ。完奏する時間はないぞ…。 もうこうなると、見つめるしかない。 カウントダウンで飛ばす風船が、客席からニョキニョキと生えてくる。 風船に邪魔されて、もうステージは見えない。モニターが頼りだ。 爆走特急、無理やり急停車。 「スミマセーン、スミマセーン」 スティーブンの声がこだまする。 ゴングが鳴る。 モニターでは、15秒前からカウントダウンが始まってる。 5・4・3・2・1・GO! ステージ上では、いつの間に現れたのか、ファミリーと新年の抱擁が続いていた。 スティーブンのニュー・イヤー・メッセージに続いて、演奏されたのはFull Circle。 キリスト教で言う神の千年王国に起因する「ミレニアム」。 西洋文化に育った彼らにとっては、単なるお祭りの日じゃない。 新しい「千年紀」ミレニアムがよい時代になりますように。 思わず神妙な気持ちになってるうちに、Sweet Emotionに突入。 アンコールはなかったけど、なんかすんげーもん見たかもしれん…という気になった。 帰りがけに考えた。 12/29初日と12/31NME、どっちがよかったか。 実は甲乙つけられない。 初日は、考えてみれば12/31のリハーサル。 でも、僕をノックアウトした存在感と衝撃は、やはり捨てがたい。 僕が初めて見た1977年ツアーの初日・前橋公演も、29日みたいなものだったのかな? 「金をとったゲネプロ(公開練習)」と言われた前橋だが、その日しか見てなかったら完璧にKOだ。 今回もそう。 他人が、評論家がどう言おうが、その日にノックアウトされたなら、それでいいじゃないか。 信じるもんは自分の感性、感動の記憶。 人込みをかきわけながら、そんなことを考えた。 |
大阪を後にする前に、もうひと仕事残っていた。 メーリングリスト「Aero☆Line」の、オフライン・ミーティング。 大阪は、全国4地区開催のトップバッターだ。 ミソはつけられない。 集合場所は、地下鉄・千代崎駅コインロッカー前。 事前に予測していたのだが、大晦日終夜運行とはいえ列車は15分に1本。 入場規制も始まり、幹事・Tacぼんが集合場所まで、駅構内に入ってこられない。 ………ヒヤヒヤしたが、何とか全員合流して、無事に電車に乗った。 なんと40人以上が、夜中の2時ごろゾ〜ロゾロと行進(笑)。 予定時間ちょい遅れの2時15分、会場到着。 その後は、何がなんだかわからん宴会へと突入した。 集まった数、48人。 きょう1日のために東京から遠征してきた、大奥、ゆう夫妻、くりこ&友人組もいる。 AERO-WEB MASTERS・6人勢ぞろい。 AL00ナンバーのお節介焼き軍団+番頭、関西元締めTacと役者はそろってる。 ただし、そういうことには誰1人お構いなしに、この宴会は暴走していくのだった。 なんだかわからん盛り上がりで(ワシ、ビール5杯飲んだけど、何も食べれんかった) みんな楽しそうにしてたからいいんじゃないだろうか(^^ 午前4時を回り、ぼちぼちお開きの時間。 最後の盛り上げで、ちょいと会場を温めて、Tacぼんの一本締めでメデタク閉会。 これで、残りの名古屋・福岡・東京も何とかなるだろう。 2次会のカラオケ1時間も付き合わされて、午前7時の新幹線に飛び乗った。 なんだったんだろうね、この3日間。 ただひたすらに疲れたけど(^^ でも感傷にひたる暇はない。まだ東京2DAYSが控えている。 to be continued... part.2 : Tokyo 2 DAYS |