音盤発掘隊調査日誌
レコード中毒患者の涙ぐましい日々
2003年06月〜編

番外編:これが書かずにいられるか!
2003/06/04 Wed
    考えてみれば、なんと2年ぶりの「音盤発掘隊」である。
    中古屋の値段を上げただの、中毒患者を増やしただの、多数のご批判いただきまして(笑)、
    一部読者には評判はよかったけど、筆を折っていたシリーズである。
    ちゅーか、ネタもなくなったんだけどね。

    しかし、これが書かずにいられるか!
    ついに出ました、Led Zeppelinの3枚組ライブCD「How The West Was Won」。
    日本盤は6月11日発売。
    待ちきれずに、アメリカ盤を買ってきました。ああ、至福。
    ブートレグを何枚買っても、いくら聴いても代用品。
    やっぱりオフィシャルは段違いに素晴らしい。
    ギターの音色が違う。
    BBC Sessionsは演奏はよかったけど、
    ジミー・ペイジのレスポールの音色がイマイチ軽い。
    この粘っこい音で聴きたかったんだよ、ほんと。

    そして、ボンゾ(ジョン・ボーナム)のドラムが、
    ジョンジー(ジョン・ポール・ジョーンズ)のベースが、
    オソロシイ音圧で迫ってくる。
    正規盤は、このリズム隊の迫力が違うのよ。

    AEROSMITHが、ブルーズ・アルバム(仮)を作ってる時に、これが出るというのも
    いいとか悪いとかじゃなくて、何というタイミングなのかなーと思う。

    アメリカのブルーズ、特にシカゴ・ブルーズをカッコいいと感じる連中がイギリスにいて。
    それがイギリスのロックの流れになって、ローリング・ストーンズが誕生して、アニマルズ、
    ヤードバーズなど、“黒っぽい”フィーリングを自分たちになりに表現しようと頑張って。
    そーゆーイギリスの音楽を聴いて、すげー!と思ったアメリカの連中がにいて、
    それでAEROSMITHにつながってるんだから。
    次回作のブルーズ・アルバム(仮)は
    現在アメリカ>1960年代イギリスのロック>1940〜50年代のアメリカ・ブルーズと、
    音楽のルーツをたどる旅みたいなもんだ。
    話がそれすぎた。軌道修正。

    そんな1960年代イギリスのロックの流れなら生まれた、突然変異的・超人バンドが
    このLed Zeppelinだからね。
    その一番元気だった時期、1972年の夏のアメリカツアーの2公演をまとめて、
    1回のコンサートをほぼ再現したのが、このHow The West Was Wonなわけだ。


    ちなみにアメリカ盤、タワーレコード渋谷3380円、HMVとディスク・ユニオン3480円、
    こういう時に意地でも一番安くするレコファン、予想通り2980円。
    レコメンドの新製品って、レコファンさんは意地で最安値に挑戦してくるからね。
    前シリーズ(2001年)の最初がBOX OF FIREだったけど、あれが出た1991年の12月、
    あの箱を1万円ポッキリ!で売った伝説があるもん。
    (本日2003/06/04現在、Amazonが頑張って1万2280円。店頭では1万5000円くらい)。
    Amazonさんと言えば、このZepのCDも2980円送料込み・税別で売ってるのである。
    わざわざ渋谷に遠征して買いに行った私の立場はどーなる(笑)。
    DVDは15%引きだっていうから、これはAMAZON通販を頼もうと思うけど。
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000094PYE/aerodynamics-22




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